これまでの農業の技術追求は、いかに生産量を上げるかに力点がおかれていました。オリザの技術はそれとは逆に如何においしい野菜を作るかという視点に立ち、構築されています。
たとえばミニトマトの場合、花がなった数だけ実はできます。生産量を増やすことを目的にすれば1房30粒の高さを20段(海外では50段)までは技術的に可能ですが、1房に13粒になるように摘花(花を摘む)し、7段で栽培を終えることで実の数を限定し栽培しています。
その分だけ、土の栄養や光合成した栄養素を実に濃縮したおいしいトマトになります。
また、水やりについては特別に注意して管理をしています。ミニトマトは水をたくさん与えれば実をたくさんつける傾向がありますが、オリザでは毎日の水やりの量を管理・記録し限界まで絞ることにより、少なくても味が濃縮されたおいしいミニトマトが生まれます。